明鏡止水
「明鏡止水の心境」などのように使う「明鏡止水」という言葉。
「めいきょうしすい」と読みます。
剣道や商品のラベルで使われている言葉ですね。よくみかける言葉ですが、意味を知らない人もいるかと思います。
この機会に意味をしっかりと理解しましょう。
この記事では「明鏡止水」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
明鏡止水の意味
「明鏡止水」には次の意味があります。
・くもりのない鏡と波立たない静かな水の意。心にやましい点がなく、澄みきっていること。
(出典:大辞林)
「明鏡止水」をわかりやすく言うと「邪念が一切ない、澄み切った落ち着いた心」というような意味になります。
心を表す言葉で、落ち着いた心境を表しています。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・目の前の男は覚悟を決めている、明鏡止水の境地に達している、と思った。
(出典:永瀬隼介『デッドウォーター』)
・明鏡止水の気持ちで三十年間のエピソードの数々を読者の方々に語らせていただいた。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)
・死ぬかもしれない戦場に行く前日だって明鏡止水の心でどっしりと構えているのだろう。
(出典:桜坂洋『All You Need Is Kill』)
・明鏡止水に到達したのかと思うほど粛々とした感覚の中で、ライダーの黒い閃光だけが残像を伴って走っていた。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
・明鏡止水の心持ちとは、言い難いはずと踏んでいる。
(出典:畠中恵『しゃばけ』)