明眸皓歯
「明眸皓歯の、気量よい美人」などのように使う「明眸皓歯」という言葉。
「明眸皓歯」は、音読みで「めいぼうこうし」と読みます。
「明眸皓歯」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明眸皓歯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
明眸皓歯の意味
「明眸皓歯」には次の意味があります。
・美しく澄んだひとみと白く整った歯。美人のたとえにいう。
(出典:デジタル大辞泉)
「明眸」は「目もとがはっきりとして美しいこと」、皓歯は「歯が白くて綺麗なこと」を意味する二字熟語であり、それらが合わさることで容姿端麗な人のことをいいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・明眸皓歯、風姿楚々、二十三、四の独身の秘書ステノであったが
(出典:橘外男『雷嫌いの話』)
・明眸皓歯とはまさにこの君の御事と思わせられた。
(出典:長谷川時雨『明治美人伝』)
・昔の人は〝明眸皓歯〟と言って、とかく顔の美しさだけを問題としたが、これは明らかにエリート化の思想であって、東大卒だけを優遇するに等しい。
(出典:阿刀田高『詭弁の話術』)
・隠してしまうには惜しいくらいな明眸皓歯のりりしい男まえを深々と天蓋におおって、間道を今度こそは板橋口へ一刻を争うように足を早めました。
(出典:佐々木味津三『右門捕物帖』)
・薔薇いろに頬かゞやかした小作りの明眸皓歯、沢モリノに烈しい恋情をおぼえてゐた。(出典:正岡容『浅草燈籠』)
類語
・麗人(れいじん)
意味:容姿の美しい女性。美人。佳人。(出典:デジタル大辞泉)
・色女(いろおんな)
意味:顔だちのよい女。色気のある女。美女。(出典:デジタル大辞泉)
・名花(めいか)
意味:美女、また、名高い芸妓などのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・容姿端麗(ようしたんれい)
意味:顔だちや姿が整っていて美しいこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
・器量・気量(きりょう)
意味:主として女性や若い男の顔かたち。容姿。また、それらのすぐれているさま。ものの姿形についていうこともある。(出典:精選版 日本国語大辞典)