明白
「明白な証拠」などのように使う「明白」という言葉。
「明白」は、音読みで「めいはく」と読みます。
「明白」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明白」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
明白の意味
「明白」には次の意味があります。
・あきらかで疑う余地のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「明白」をわかりやすく言うと、「誰が見ても明らかにわかり、疑いのないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それならばなぜ彼がこの明白な事実をわざと秘密に附していたのだろう。
(出典:夏目漱石『明暗』)
・こうした実験結果は、超能力の存在を明白に証明するものと考えられた。
(出典:山本弘『神は沈黙せず』)
・しかしこういう教育映画を作るのはなかなか容易でないことも明白である。
(出典:寺田寅彦『教育映画について』)
・その誰もが、別におもしろいと思っているわけではないのは明白だった。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 05a ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)』)
・そんなうるさい質問はおれの知った事じゃないぞ、という様子が明白だ。
(出典:サキ『ザ・ベスト・オブ・サキⅠ』)
類語
・紛れもない(まぎれもない)
意味:きわめて明白である。まちがえようがない。(出典:デジタル大辞泉)
・火を見るよりも明らか(ひをみるよりもあきらか)
意味:きわめて明白・確実であることにいう語。否定的な事態についてのみ言う。(出典:大辞林 第三版)
・自明(じめい)
意味:特に証明などをしなくても、明らかであること。わかりきっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明明白白(めいめいはくはく)
意味:はっきりしていて、少しの疑いもないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明らか(あきらか)
意味:はっきりとしていて疑う余地のないさま。明白なさま。(出典:デジタル大辞泉)