明月
「秋の明月」などのように使う「明月」という言葉。
「明月」は、音読みで「めいげつ」と読みます。
「明月」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明月」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
明月の意味
「明月」には次の意味があります。
・ 曇りなく澄みわたった満月。また、名月。(出典:デジタル大辞泉)
晴れた日の夜に出る月のことです。または、陰暦八月十五夜や九月十三夜の月のことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・運よく空に秋の明月があり、道を見つけるのにあまり苦労はなかった。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国梵鐘殺人事件』)
・飛行機は降下し始めており、翼に十五夜の明月を浴びて大きく旋回した。
(出典:阿川弘之『南蛮阿房列車』)
・その夜は昼のような明月であったが、しかも雨風の声が遠くきこえた。
(出典:岡本綺堂『中国怪奇小説集』)
・飛行機は降下し始めており、翼に十五夜の明月を浴びて大きく旋回した。
(出典:阿川弘之『南蛮阿房列車』)
・濃く立ちこめた夜霧を通し晩く現われた明月が光を下界へ投げているのだ。
(出典:国枝史郎『蔦葛木曽棧』)
・あたかも雲外に明月あるを知らず、林外に秀山あるを知らざるがごとし。
(出典:井上円了『欧米各国 政教日記』)
・さすがに男も友人の手前を憚りてや、ふと身を轉じて、天上の明月を見る。
(出典:大町桂月『月の東京湾』)
・このあたりは来るとき明月の光で見た処である。
(出典:斎藤茂吉『ドナウ源流行』)