旭日昇天
「旭日昇天の勢い」などのように使う「旭日昇天」という言葉。
「旭日昇天」は、音読みで「きょくじつしょうてん」と読みます。
「旭日昇天」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「旭日昇天」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
旭日昇天の意味
「旭日昇天」には次の意味があります。
・朝日が天にのぼること。転じて、勢いが盛んなこと。(出典:日本国語大辞典)
旭日東天と言うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それからの彼女のキャリアは、文字通り旭日昇天の勢いであった。
(出典:中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』)
・このまさに世界ピアノ界の寵児として旭日昇天の勢いにあった頃、なんと実は彼はこの辺鄙な田舎町の小さな音楽院で教えていた、というわけだ。
(出典:中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』)
・そのころ、曹操は旭日昇天の勢いを示していた。
(出典:駒田信二『中国妖姫伝』)
・だが、自力で長江一帯を切取って、旭日昇天の勢いとなっている。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 4 (四)』)
・かれの今日から見れば、その栄達は、旭日昇天の早さにも見えるが、信長に随身してからでも、逆境なしという年は一年もない。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)
・家康が、秀吉のこの旭日昇天のごとき擡頭を、果たして、どう観ているかは、大きな疑問的存在としなければならない。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)
・題号の「朝日」は「旭日昇天、万象惟明」の義に由ったものであるという。
(出典:小堺昭三『男の切れ味(中)』)
・同じく私の推称した先代木村重松の「慶安太平記」とともにこれが大ヒットして、トントン拍子に金馬君は旭日昇天の人気者になった。
(出典:正岡容『わが寄席青春録』)