既婚
「既婚男性」などのように使う「既婚」という言葉。
「既婚」は、音読みで「きこん」と読みます。
「既婚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「既婚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
既婚の意味
「既婚」には次の意味があります。
・すでに結婚していること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
結婚している男女を表しますが、日常会話ではあまり用いられず、書面や文書など改まった場面で使用されることが多いです。
また「結婚している」を略せるため、身分証明にも使用頻度が高く、「既婚の○○」のようにある人物についての説明としても使用します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・未婚の娘一人のほかに、既婚の娘が二人あった。
(出典:マルコ・ポーロ/青木富太郎訳『東方見聞録』)
・相手が既婚だろうが未婚だろうが、うまく処理する方法をご存じなんでしょう。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第5巻 呪いのダイヤに愛をこめて』)
・世の中の既婚女性で夫の悪口を言わない人はあまりいない。
(出典:山本文緒『結婚願望』)
・手ぬぐいで髪を隠した既婚らしい女で、こちらも顔色や姿勢が悪い。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)
・既婚の娘がいることを彼は思い出していた。
(出典:多島斗志之『症例A』)
類語
・所帯持ち(しょたいもち)
意味:所帯を構えて生計を営む人。(出典:デジタル大辞泉)
・子連れ(こづれ)
意味:子を伴っていること。子供連れ。(出典:デジタル大辞泉)
・子持ち(こもち)
意味:子を持っていること。子を孕(はら)んでいること。また、その女性。母となった人。また、妊娠中の人。転じて、その夫をもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・適齢期(てきれいき)
意味:ある物事を行なうのにふさわしいと判断された年齢の期間。特に結婚に適当と考えられる年齢の期間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・卒婚(そつこん)
意味:結婚という形を維持しながらも、夫と妻が互いに干渉せず、それぞれの人生を自由に歩んでいくという夫婦関係。(出典:知恵蔵mini)