旗幟鮮明
「旗幟鮮明にする」などのように使う「旗幟鮮明」という言葉。
「旗幟鮮明」は、音読みで「きしせんめい」と読みます。
「旗幟鮮明」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「旗幟鮮明」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
旗幟鮮明の意味
「旗幟鮮明」には次の意味があります。
・立場や主張がはっきりしていること。(出典:デジタル大辞泉)
「旗幟」は旗や幟のことで、合戦の際に敵と味方を区別するために使われていた様子が、転じて「態度や主張をはっきりさせること」という意味になったとされています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ロシアを仮想敵とみなし、断固ロシアに対抗する態度を旗幟鮮明にした。
(出典:中村彰彦『侍たちの海 小説 伊東祐亨』)
・ところでこの時点において、なお徳川か豊臣か旗幟鮮明でない大名がまだ多数あった。
(出典:山田風太郎『忍法流水抄』)
・いまこそ旗幟鮮明にすべきである。
(出典:森村誠一『日蝕の断層』)
・何も旗幟鮮明に追放資本導入に反対だったからではない。
(出典:堀田善衞『広場の孤独』)
・しかし、脱フレーム、脱宮田工業を旗幟鮮明にすることによって、宮田工業を中心とする完成車メーカーとの取引が先細りになるのは当然の帰結である。
(出典:高杉良『勇気凜々』)
類語
・明々白々(めいめいはくはく)
意味:非常にはっきりしていて、少しも疑わしい点がないさま。事柄がきわめて明確であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)
意味:ひと目見ただけではっきりとわかるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明快(めいかい)
意味:筋道があきらかでわかりやすいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平明(へいめい)
意味:わかりやすくはっきりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・画然(かくぜん)
意味:区別がはっきりとしているさま。(出典:デジタル大辞泉)