敵愾心
「敵愾心を持つ」などのように使う「敵愾心」という言葉。
「敵愾心」は、音読みで「てきがいしん」と読みます。
「敵愾心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敵愾心」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
敵愾心の意味
「敵愾心」には次の意味があります。
・敵に対して抱く憤りや、争おうとする意気込み。(出典:デジタル大辞泉)
「敵愾心」をわかりやすく説明すると、「敵に対する、激しい怒りや敵対心」という意味があります。例えば、冒頭の例文である「敵愾心を持つ」は「敵に対し、激しい怒りや敵対心を持つ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・細かな部分にまで質問が及ぶのは近江に敵愾心が生まれたせいだった。
(出典:高橋克彦『火城』)
・彼はこのNo1に単に好敵手というだけではない敵愾心をいだいていた。
(出典:坂口安吾『牛』)
・直接の被害を受けていない相手に、それほど激しい敵愾心は湧かない。
(出典:皆川博子『水底の祭り』)
・同様に、恐怖、怒り、敵愾心等に基づく行動形態も生まれませんでした。
(出典:ホーガン『ガニメデの優しい巨人』)
・そう、若い刑事の敵愾心に満ちた眼は、犯人をみるときのそれだった。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・そのままの突進を選んだのは、自分の力を見せてやるという敵愾心から。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 2』)
・それは日頃の敵愾心と自尊心を大いに満足させているようであった。
(出典:山本周五郎『雨あがる』)
・だから麻理子はあんなにも敵愾心を表していたのではないか。
(出典:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』)