敬虔
「敬虔な信者」などのように使う「敬虔」という言葉。
「敬虔」は、音読みで「けいけん」と読みます。
「敬虔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敬虔」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
敬虔の意味
「敬虔」には次の意味があります。
・うやまいつつしむ気持ちの深いさま。特に、神仏を深くうやまい仕えるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「敬虔」をわかりやすく言うと「信仰心が篤く、つつしみ深い様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は自分の敬虔な気持からやった行動の意外の結果に茫然としました。
(出典:モーパッサン/杉捷夫訳『シモンのパパ』)
・過去に対する感謝と、未来への敬虔な願いがそこにはこめられていた。
(出典:モンゴメリ/神山妙子訳『赤毛のアン』)
・かくありてこそ宗教は生命に充ち、真の敬虔の念も出でくるのである。
(出典:西田幾多郎『善の研究』)
・普段は軽やかな先生の声が、いつになく敬虔に響いたのを覚えている。
(出典:藤谷治『船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏』)
・敬虔だったにもかかわらず、夫人はほとんどミサに注意を払わなかった。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』)
類語
・心服(しんぷく・しんぶく)
意味:心から尊敬して従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・脱帽(だつぼう)
意味: 相手に敬意を示すこと。感服すること。 (出典:デジタル大辞泉)
・畏まる(かしこまる)
意味:身分の高い人、目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちを表して謹んだ態度をとる。(出典:デジタル大辞泉)
・敬服(けいふく)
意味:心から尊敬して服従すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・崇高(すうこう)
意味:けだかく尊いこと。(出典:デジタル大辞泉)