散策
「街を散策する」などのように使う「散策」という言葉。
「散策」は、音読みで「さんさく」と読みます。
「散策」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「散策」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
散策の意味
「散策」には次の意味があります。
・特別な目的もなくぶらぶら歩くこと。(出典:大辞林 第三版)
「散策」とは、行き先を特に決めることなくあちこちを歩き回ることを意味します。
気の向くままに歩くことを表すときに使う言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夕食の時間までまだ間があったので、山荘の周囲を散策することにした。
(出典:森村誠一『棟居刑事 悪の山』)
・軽い散策だけでやめにして引きかえそうかと、今も思ってみたところだ。
(出典:壇一雄『リツ子 その愛・その死』)
・散策にお心を遊ばせておられる大事なひと時を、お邪魔してしまいました。
(出典:宮部みゆき『ICO 霧の城』)
・宮庭を散策していた女人達が、驚いたような視線を門の方に向けた。
(出典:黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(上)』)
・きょう一日を休息と散策に使おうというのが、彼らの一致した結論であった。
(出典:カフカ/川崎芳隆訳『変身』)
類語
・散歩(さんぽ)
意味:気晴らしや健康などのために、ぶらぶら歩くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・逍遥(しょうよう)
意味:気ままにあちこちを歩き回ること。(出典:デジタル大辞泉)
・漫ろ歩き(そぞろあるき)
意味:どこというあてもなく、歩きまわること。(出典:大辞林 第三版)
・杖を曳く(つえをひく)
意味:杖を手に歩く。散歩する。(出典:大辞林 第三版)
・遊歩(ゆうほ)
意味:ぶらぶらと歩くこと。(出典:デジタル大辞泉)