救急
「救急車」などのように使う「救急」という言葉。
「救急」は、音読みで「きゅうきゅう」と読みます。
「救急」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「救急」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
救急の意味
「救急」には次の意味があります。
・急場の難儀を救うこと。特に、急病人・負傷者に応急の手当てを施すこと。(出典:デジタル大辞泉)
ここで使う「急」は急ぐという意味ではなく「差し迫った様」であることを意味します。
「応急」よりも更に命に直結する場に用いられる言葉で、その場面で活躍する道具や人達を救急道具や救急隊員と呼びます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼も倒れている女を確かめた上で、一一九番に電話して救急車を呼んだ。
(出典:夏樹静子『紅い陽炎』)
・気分が悪くなったので、救急道具一式をもって至急あがってきて欲しい。
(出典:富野由悠季『オーラバトラー戦記 11 ハイパー・ホリゾン』)
・救急待合室からこちらに来る通路の方から足音が聞こえてきたのだ。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-上』)
・名も知れない男はいま、救急隊員に保護され、救急車に向かっている。
(出典:松岡圭祐『千里眼 The Start』)
・彼は救急セットのある場所を指示して、少年に取ってこさせた。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 2 野望篇』)
類語
・急場(きゅうば)
意味:急いで処置をしなければならない時、場面。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・救命(きゅうめい)
意味:危険にさらされた人の命を救うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・救護(きゅうご)
意味:困っている人を救い守ること。特に、被災者・傷病者などを保護し、看護・治療すること。(出典:デジタル大辞泉)
・エマージェンシー
意味:緊急事態。EMG。すみやかな対応が必要とされる重大な事態。(出典:デジタル大辞泉)
・応急処置(おうきゅうしょち)
意味:急場の間に合わせるためにとりあえず施す処置や手当て。(出典:精選版 日本国語大辞典)