故事成語
「故事成語を知る」などのように使う「故事成語」という言葉。
「故事成語」は、音読みで「こじせいご」と読みます。
「故事成語」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「故事成語」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
故事成語の意味
「故事成語」には次の意味があります。
・故事をもとにしてできた言葉。特に、中国の故事からできた語。「五十歩百歩」「矛盾」の類。(出典:デジタル大辞泉)
故事とは、昔から伝えられてきた事柄や語句を表し、それを元にしてできた言葉が故事成語です。
主に中国の故事を元にしています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・故事成語とことわざを集大成したものだ。
(出典:木村晋介『八丈島のロックンロール ―キムラ弁護士事件帖』)
・「ルビコン川を渡れ」「賽は投げられた」と同じ意味・同じ出典の故事成語。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 29 薔薇の花かんむり』)
・百聞は一見に如しかずなる故事成語は真実だと身体と精神に叩き込まれているのだ。
(出典:谷川流『11 涼宮ハルヒの驚愕(後)』)
・いつものように校長先生が故事成語か何かから引用してきた話をして、生活指導部の先生が春休み中の活動について、小学生にするみたいな注意を並べた。
(出典:熊谷雅人『ネクラ少女は黒魔法で恋をする』)
類語
・故事(こじ)
意味:古典や口承などによって、昔から伝えられてきたいわれのある事柄や語句。「古事」とも書く。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・諺(ことわざ)
意味:民間において口頭で伝承されてきた定型的な言語表現の一つで,俚諺(りげん),俗諺ともいう。(出典:世界大百科事典 第2版)
・成語(せいご)
意味:古人が作り、しばしば用いられてきた語句。成句。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・慣用句(かんようく)
意味:二つ以上の語が、つねに結び付いて用いられ、全体である特定の意味を表すようになった表現。「李下(りか)に冠を正さず」「光陰矢のごとし」といった諺(ことわざ)や格言をはじめとして、「油を絞る」「手を下す」といった単なる慣用的な言い回しまでを含む。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・イディオム
意味:数個の単語が結びついた、それぞれの原義とはやや異なった意味をもった言い回し。慣用句。成句。熟語。(出典:精選版 日本国語大辞典)