政局
「政局が動く」などのように使う「政局」という言葉。
「政局」は、音読みで「せいきょく」と読みます。
「政局」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「政局」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
政局の意味
「政局」には次の意味があります。
・政治の局面や政界の情勢。政情。政況。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「政局」という言葉をわかりやすく言うと、「政治的な重大事項の動き」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・今見たように一見、政局はとにかく安定面に接着するように見える。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・この半年の間に、政局は京都を中心にしてうごいてきたといってよい。
(出典:池波正太郎『人斬り半次郎 幕末編』)
・女房にも知られたくないなまなましい政局のことがいっぱい書いてある。
(出典:松本清張『迷走地図(下)』)
・まだまだアメリカの対日政策の下に、政局に幾展開ありと見たものか。
(出典:豊田穣『飛行機王・中島知久平』)
・当時の日本の政局の、象徴的中心たる京都と、実際的な文明都市としての大坂。
(出典:池波正太郎『火の国の城 上』)
・政局は、浜口首相が議会に出席できるかどうかにかかっている。
(出典:勝田龍夫『重臣たちの昭和史 上』)
・西郷は意識して、政局の現状には触れないようにしているらしい。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(三)』)
・日本の言分を無理と思う人物では、この時期の政局担当の椅子はまわって来なかったはずであった。
(出典:五味川純平『御前会議』)