撲滅
「犯罪を撲滅する」などのように使う「撲滅」という言葉。
「撲滅」は、音読みで「ぼくめつ」と読みます。
「撲滅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「撲滅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
撲滅の意味
「撲滅」には次の意味があります。
・完全にうちほろぼすこと。根こそぎなくしてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「撲滅」をわかりやすく言うと、「相手を叩きのめして完全に滅ぼす」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は、ユダヤ人を撲滅しようとしたヒットラーに、与するものではない。
(出典:養老孟司『涼しい脳味噌』)
・だからこそ、僕個人のために、世の中すべての覚醒剤を撲滅したいんだ。
(出典:石丸元章『SPEED スピード』)
・或は有力者たちの背反を恐れず一挙に異教の撲滅を敢行すべきであるか。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』)
・然らば、政府に抗せずして政党の争となり、反対党撲滅の上策なるべし。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・雛見沢症候群は確か、三年以内だかに撲滅する計画になってるんでしょう?
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 08 祭囃し編』)
類語
・根絶やし(ねだやし)
意味:何も残らないようにすっかり取り除くこと。(出典:大辞林 第三版)
・殲滅(せんめつ)
意味:すっかり滅ぼすこと。皆殺しにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・根絶(こんぜつ)
意味:悪弊などを根本から徹底的に絶やすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・一掃(いっそう)
意味:すっかり払いのけること。一度に払い去ること。(出典:デジタル大辞泉)
・退治(たいじ)
意味:悪いものや害を及ぼすものをうち滅ぼすこと。(出典:デジタル大辞泉)