撃沈
「攻撃を受けて撃沈した」などのように使う「撃沈」という言葉。
「撃沈」は、音読みで「げきちん」と読みます。
「撃沈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「撃沈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
撃沈の意味
「撃沈」には次の意味があります。
・艦船を爆撃、砲撃、雷撃などによってうち沈めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「撃沈」とは、何らかの攻撃によって船を沈没させることを意味する軍事用語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは数ヵ月の間に十一隻もの遠洋潜水艦が撃沈されたことでもわかる。
(出典:中川靖造『海軍技術研究所』)
・もしそうだとしたら、なぜ和島丸は撃沈されなければならなかったか。
(出典:海野十三『幽霊船の秘密』)
・これなら潜水学校を出たての新米、いや生徒だって撃沈は容易だろう。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(上)』)
・戦闘艦が並んで撃沈されたという前を横に曲ってまた元の石垣の下もとへ着いた。
(出典:夏目漱石『満韓ところどころ』)
・船を使って海に逃げた者たちは、撃沈させられた船もろとも、海に沈んだ。
(出典:山藍紫姫子『アレキサンドライト』)
類語
・撃墜(げきつい)
意味:飛行機をうち落とすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・墜落(ついらく)
意味:高い所から落ちること。(出典:デジタル大辞泉)
・沈没(ちんぼつ)
意味:船などが水中に沈むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・戦没(せんぼつ)
意味:戦争で死ぬこと。(出典:デジタル大辞泉)
・難船(なんせん)
意味:風波などのため、船が破損・転覆または座礁すること。また、その船。(出典:デジタル大辞泉)