摘要
「摘要欄」などのように使う「摘要」という言葉。
「摘要」は、音読みで「てきよう」と読みます。
「摘要」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「摘要」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
摘要の意味
「摘要」には次の意味があります。
・重要な箇所を抜き書きすること。また、その抜き書きしたもの。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「重要な部分を抜き出して書くこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この法則を詳説しようとすれば数冊の書物を必要とするだろうが、ここでは簡単にその摘要を示すにとどめよう。
(出典:ユゴー/辻昶・松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(上)』)
・武蔵の風貌というものを、諸書の信じられる記事から摘要して、ここにまとめてみる。
(出典:吉川英治『随筆 宮本武蔵』)
・彼はまた論文の終りに短い摘要を添えるのが嫌いであった。
(出典:寺田寅彦『レーリー卿(Lord Rayleigh)』)
・摘要をたよりにしてもう一度詳しく読み返してみた。
(出典:寺田寅彦『ルクレチウスと科学』)
・また私たちがこの事業に対する計画の摘要をも添えて置こうと思います。
(出典:与謝野晶子『文化学院の設立について』)
類語
・概要(がいよう)
意味:全体の要点をとりまとめたもの。大要。あらまし。(出典:デジタル大辞泉)
・要覧(ようらん)
意味:統計図表などを用い、要点をまとめて、見やすくした文書。(出典:デジタル大辞泉)
・レジュメ
意味:要約。摘要。研究報告・講演・演説などで、その内容を手みじかにまとめて記したもの。(出典:デジタル大辞泉)
・要約(ようやく)
意味:文章などの要点をとりまとめること。また、そのまとめたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・アウトライン
意味:あらまし。大要。(出典:デジタル大辞泉)