摘発
「犯罪を摘発する」などのように使う「摘発」という言葉。
「摘発」は、音読みで「てきはつ」と読みます。
「摘発」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「摘発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
摘発の意味
「摘発」には次の意味があります。
・悪事などをあばいて世間に発表すること。(出典:デジタル大辞泉)
「摘発」をわかりやすく言うと、不道徳や悪行、不正行為などを明らかにして世の中に知らせることです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でもこんな恥べき行為を摘発されたショックで、私は混乱しています。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 三人の学生』)
・あいつはすきがあったらあたしの罪を摘発しようとしているのだわ。
(出典:横溝正史『呪いの塔』)
・しかしなんのために、同じ摘発者であるほかの者を、ののしるんですか?
(出典:ツルゲーネフ/佐々木彰訳『父と子』)
・幸い、歳より上に見られる容姿のおかげか摘発されることはなかった。
(出典:桜庭一樹『赤×ピンク』)
・真実御筥様が犯罪に関与しているなら、その黒幕こそを摘発すべきだ。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
類語
・露見(ろけん)
意味:秘密や悪事など隠していたことが表に現れること。ばれること。(出典:デジタル大辞泉)
・暴露(ばくろ)
意味:むき出しにすること。特に、悪事・秘密などをあばいて明るみに出すこと。また、それらが明るみに出ること。(出典:デジタル大辞泉)
・露呈(ろてい)
意味:隠れていた事柄が表面に現れ出ること。また、さらけ出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・素破抜(すっぱぬき)
意味:人の隠し事や秘密を不意にあばいて明るみに出す。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・剔抉(てっけつ)
意味:えぐりだすこと。特に、欠点や悪事を、あばきだすこと。(出典:デジタル大辞泉)