推敲
「何度も推敲する」などのように使う「推敲」という言葉。
「推敲」は、音読みで「すいこう」と読みます。
「推敲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「推敲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
推敲の意味
「推敲」には次の意味があります。
・詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。(出典:デジタル大辞泉)
「推敲」とは、もっと良い表現や間違いが無いか、文章を何度も繰り返し見直して改善することです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ 二十数年ぶりに推敲すると、その推敲にはこのような作業も含まれる。
(出典:片岡義男『波乗りの島』)
・かれは、文芸雑誌で不採用になった作品を推敲し直し、清書して送った。
(出典:吉村昭『一家の主』)
・左の手に手帳を持ち、短い鉛筆の先をなめては、文章の推敲をしていた。(出典:宮本百合子『伸子』)
・その後も早朝ごとに机にむかって、推敲をほどこすことを怠らずにいた。
(出典:ウルフ/大澤実訳『ダロウェイ夫人』)
・これはかなりの格調をもって、何よりも熱心に推敲された作品といってもいい。
(出典:古川薫『桂小五郎(上)』)
類語
・校閲(こうえつ)
意味:文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・勘校(かんこう)
意味:照らし合わせて誤りを正すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・加筆(かひつ)
意味:文章などを部分的に直したり、書き加えたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・添削(てんさく)
意味:他人の詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして、改め直すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・リライト
意味:他人の原稿を書きなおすこと。また、ある文章を目的に合わせて書きなおすこと。(出典:デジタル大辞泉)