挙げ句の果て
「口論が続き、挙げ句の果て殴り合いの喧嘩になった」などのように使う「挙げ句の果て」という言葉。
「挙げ句の果て」は、訓読みで「あげくのはて」と読みます。
「挙げ句の果て」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「挙げ句の果て」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
挙げ句の果ての意味
「挙げ句の果て」には次の意味があります。
・最後の最後には。とどのつまり。(出典:デジタル大辞泉)
終わりや結果という意味を持つ「挙げ句」を強めた言い方です。
「結局のところ」や「その結果として」といった意味を指す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・挙げ句の果てに、演奏中だというのにぞろぞろと席を立つものが出てきた。
(出典:篠田節子『ハルモニア』)
・挙げ句の果てに母の名を出されでもしたら、考えただけでもたまらんだろう?
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第7巻 「コーラルの嵐」』)
・そして挙げ句の果てには、彼らと同じ精霊を騙して、苦痛を与えたのだ。
(出典:大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ ポリ黒3 プレイヤー・ブラック』)
・男女二人がそれこそ同じ道を行き、挙げ句の果ては心中するということだ。
(出典:井沢元彦『GEN 『源氏物語』秘録』)
・そればかりか、挙げ句の果てにその男は首を吊って死んだそうや。
(出典:三浦綾子『海嶺(下)』)
・疑問に疑問が重なって、挙げ句の果てに、考えること自体をやめさせられていた。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・挙げ句の果てにはレーザーのような物まで使ってきた。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第20巻』)
・挙げ句の果てに自転車で宇宙船を目指し、川へ飛びこむ羽目になるのだが。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第7巻』)