指弾
「厳しく指弾する」などのように使う「指弾」という言葉。
「指弾」は、音読みで「しだん」と読みます。
「指弾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「指弾」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
指弾の意味
「指弾」には次の意味があります。
・つまはじきすること。非難して排斥すること。(出典:デジタル大辞泉)
「指をさして糾弾すること」という意味から転じて「非難すること」という意味で使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・大切なのは、ミスを指弾することではなく、ミスを活かすことなのだ。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の人生論』)
・反対する学者は、すべて国賊として指弾されたのである。
(出典:蜷川新『天皇』)
・闇の女は世の指弾を受けるばかりである。
(出典:坂口安吾『エゴイズム小論』)
・かれらを凶悪犯罪者の妻子として、世間の指弾を浴びさせてよいものであろうか。
(出典:辻真先『私のハートに、あなたのメスを』)
・政治や宗教などの些事のために指弾し合ってはいけません。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・少年は何を以てこの指弾に答えてよいか解らなかった。
(出典:きだ・みのる『道徳を否む者』)
・こういう世間の指弾は、反対に夫人の周囲の者には、そのまま同情の種となった。
(出典:横溝正史『山名耕作の不思議な生活』)
・御寮人が逮捕されたあとの家門の汚辱、刑部一族に対する世間の指弾。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル19] 横溝正史 「悪霊島 下」』)