持論
「持論を振りかざす」などのように使う「持論」という言葉。
「持論」は、音読みで「じろん」と読みます。
「持論」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「持論」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
持論の意味
「持論」には次の意味があります。
・かねて主張している自分の説。いつももっている意見。持説。また、自説を主張すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「持論」という言葉をわかりやすく言うと、「その人独自の説」という意味になります。「自論」と間違えやすいので注意が必要です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは悪友のひとりが語っていた持論で、女性の声に関係する話である。
(出典:西風隆介『神の系譜V 竜の時間 亡国』)
・各国の料理は、それぞれの国特産の酒が合うというのが私の持論である。
(出典:吉行淳之介『贋食物誌』)
・男から女になれたのだから、大抵のことは無理がきくというのが持論だ。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
・そんな持論を持っていながら、このような解説文を書く自分は何者なのか。
(出典:奈須きのこ『空の境界 愛蔵版あとがき』)
・そうしないと自信を持って生きていけなくなるというのがモモコの持論だ。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
類語
・意見(いけん)
意味:ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。(出典:デジタル大辞泉)
・主張(しゅちょう)
意味:自分の意見や持論を他に認めさせようとして、強く言い張ること。また、その意見や持論。(出典:デジタル大辞泉)
・見解(けんかい)
意味:物事に対する考え方や価値判断。(出典:デジタル大辞泉)
・私見(しけん)
意味:自分一人の意見・見解。また、それを謙遜していう語。(出典:デジタル大辞泉)
・所見(しょけん)
意味:ある事についての意見、考え。(出典:デジタル大辞泉)