拡充
「施設を拡充」などのように使う「拡充」という言葉。
「拡充」は、音読みで「かくじゅう」と読みます。
「拡充」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拡充」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拡充の意味
「拡充」には次の意味があります。
・十分におしひろめること。拡張充実すること。現代では多く、組織や設備などを広げて充実させること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「拡充」をわかりやすく言うと、建物や設備などを広げたり大きくして満される状態にすることです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・船を拡充しながらの作業だったので、その負担は耐えがたいものだった。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 1 星界の断章 I』)
・肉体の破滅を伴うまで生長し自由になった個性の拡充を指しているのだ。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)
・能率の向上、生産の拡充には、もちろんできるだけ努力する必要はある。
(出典:中谷宇吉郎『日本のこころ』)
・彼は自己勢力拡充のためにあらゆるものを利用した。
(出典:唐木順三『千利休』)
・そしていま、その双方が一つの拡充の限界にまで達した。
(出典:小松左京『神への長い道』)
類語
・拡大(かくだい)
意味:広げて大きくすること。また、広がって大きくなること。郭大。(出典:デジタル大辞泉)
・拡張(かくちょう)
意味:範囲や勢力・規模などを広げて大きくすること。(出典:デジタル大辞泉)
・膨張(ぼうちょう)
意味:規模が広がって大きくなること。また、数量が増大すること。(出典:デジタル大辞泉)
・伸張(しんちょう)
意味:物や勢力などが伸びて広がること。また、伸ばし広げること。伸展。(出典:デジタル大辞泉)
・伸展(しんてん)
意味:伸び広がる、また、伸ばし広げること。勢力や規模などが伸び広がること。(出典:デジタル大辞泉)