拝察
「拝察いたします」などのように使う「拝察」という言葉。
「拝察」は、音読みで「はいさつ」と読みます。
「拝察」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拝察」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拝察の意味
「拝察」には次の意味があります。
・推察することをへりくだっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
「拝察」をわかりやすく言うと「相手の心中や立場・事情を察すること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おそらく先生はこの手紙を手にされた瞬間、これが何を意味するものであるかをお察しのことと拝察いたします。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「壺中美人」』)
・国民をいたわる広大な思召を拝察しなければなりません。
(出典:角田房子『一死、大罪を謝す』)
・よって小生ここに逆提案いたしたく、多分ご受諾くださるものと拝察いたしおり候。
(出典:O・ヘンリー/大久保博訳『O・ヘンリー短編集(下)』)
・ここにお集まり頂いた皆様の心中も御同様と拝察いたします。
(出典:森見登美彦『有頂天家族』)
・ご遺言状はこのへんのところをお含みになって、かく遊ばされたのではないかと、恐れながら拝察いたします。
(出典:海音寺潮五郎『列藩騒動録(二)』)
類語
・推測(すいそく)
意味:ある事柄をもとにして推量すること。(出典:デジタル大辞泉)
・推量(すいりょう)
意味:物事の状態・程度や他人の心中などをおしはかること。(出典:デジタル大辞泉)
・恐察(きょうさつ)
意味:他人の事情を推察することをへりくだっていう。(出典:デジタル大辞泉)
・斟酌(しんしゃく)
意味:相手の事情や心情をくみとること。くみとって手加減すること。(出典:デジタル大辞泉)
・訝しむ(いぶかしむ)
意味:不審に思う。(出典:デジタル大辞泉)