招来
「複雑な問題を招来する」などのように使う「招来」という言葉。
「招来」は、音読みで「しょうらい」と読みます。
「招来」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「招来」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
招来の意味
「招来」には次の意味があります。
・人をまねいて来るようにすること。また、ある物事や事態をまねきよせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「招来」は漢字の通り「まねいて、くるようにすること」を意味する二字熟語です。
「招来」は、人だけでなく、物事などについても使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・新大陸から欧州に招来され、中国を経て、日本に渡ったものと思われます。
(出典:平野雅章『たべもの歳時記』)
・ここに招来された聖者の聖遺物だったのだろう。
(出典:竹下節子『パリのマリア』)
・ここで似たような結果を招来するためには、これを使うほかない。
(出典:K.H.シェール,クラーク・ダールトン/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 7 六つの月の要塞』)
・これは政治的に複雑な問題を招来するおそれがあります。
(出典:光瀬龍『たそがれに還る』)
・また一方その姉妹が、巫女であるということが、尊敬を招来してもいた。
(出典:国枝史郎『蔦葛木曽棧』)
類語
・勧誘(かんゆう)
意味:あることをするように勧めて誘うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・招請(しょうせい)
意味:頼んで来てもらうこと。招き迎えること。しょうじょう。(出典:デジタル大辞泉)
・御呼び(および)
意味:人を呼ぶことを、その呼んでいる人を敬っていう語。おまねき。お召し。(出典:デジタル大辞泉)
・招く(まねく)
意味:好ましくない事態を引き起こす。もたらす。(出典:デジタル大辞泉)
・将来(しょうらい)
意味:引き連れてくること。特に、外国など他の土地から持ってくること。(出典:デジタル大辞泉)