拙劣
「拙劣な演技」などのように使う「拙劣」という言葉。
「拙劣」は、音読みで「せつれつ」と読みます。
「拙劣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拙劣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拙劣の意味
「拙劣」には次の意味があります。
・技術などが劣っていること。 (出典: デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「下手なこと」という意味です。
技術や出来具合などが劣っていることを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らはこの上もなく拙劣で、また身を守るだけの力をももっていなかった。
(出典: ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・たとえば技術的に拙劣な芝居というのはとても見てはいられない。
(出典: 山口瞳『草野球必勝法』)
・読者はこの作家の実行運動において最も拙劣な、機械的なオルグを見るのである。
(出典: 宮本百合子『一連の非プロレタリア的作品』)
・虚言にしては拙劣であり、相楽に金を横奪りされた事実も間が抜けている。
(出典: 森村誠一『花刑』)
・拙劣な策であることは自分でも知っていた。
(出典: 海音寺潮五郎『平将門 中巻』)
類語
・空下手 (からへた)
意味: この上もなくへたなこと (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・たどたどしい
意味: 未熟なために進行などが、なめらかにいかない (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・ぎこちない
意味: まだ十分に慣れていないために、また、感情などがその場にそぐわないために、動作や表現がたどたどしく、不自然である (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・不得意 (ふとくい)
意味: 得意でないこと (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・未熟 (みじゅく)
意味: 学問や技芸、社会性、人格などがまだ十分に発達していないこと (出典: 精選版 日本国語大辞典)