押収
「証拠品の押収」などのように使う「押収」という言葉。
「押収」は、音読みで「おうしゅう」と読みます。
「押収」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「押収」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
押収の意味
「押収」には次の意味があります。
・裁判所や捜査機関が証拠物または没収すべき物を占有・確保すること。また、そのための強制処分。(出典:デジタル大辞泉)
「押収」をわかりやすく言うと「捜査などの手がかりとなる物を強制的に押さえて所有すること」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・押収された書類から、半年の間に客十四名をとっていたことが判明した。
(出典:柴門ふみ『四十雀の恋もステキ』)
・そして仕事机に載せてあった朱の入った絶筆原稿も押収されているんだ。
(出典:鮎川哲也『朱の絶筆』)
・佐藤は、彼が犯人なら、警察が、押収したに違いないとわかった筈だよ。
(出典:西村京太郎『恐怖の金曜日』)
・もっとも、押収をまぬがれたものもたしかに少なくはなかったけれども。
(出典:オーウェル/高畠文夫訳『カタロニア讃歌』)
・押収に立ち会わぬつもりだったが、やはりそういうわけにはいかない。
(出典:高橋克彦『だましゑ歌麿』)
類語
・没収(ぼっしゅう)
意味:強制的に取り上げること。(出典:デジタル大辞泉)
・収用(しゅうよう)
意味:取り上げて使うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・差し押さえ(さしおさえ)
意味:国家権力によって、特定の物または権利について私人の処分を禁止する行為。(出典:デジタル大辞泉)
・接収(せっしゅう)
意味:国などの権力機関が、個人の所有物を強制的に取り上げること。(出典:デジタル大辞泉)
・確保(かくほ)
意味:確実に手に入れること。(出典:デジタル大辞泉)