抜粋
「作品から抜粋する」などのように使う「抜粋」という言葉。
「抜粋」は、音読みで「ばっすい」と読みます。
「抜粋」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「抜粋」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
抜粋の意味
「抜粋」には次の意味があります。
・書物や作品からすぐれた部分や必要な部分を抜き出すこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
「抜粋」は元々「抜萃」と表記されていました。
「萃」には群れや集まりという意味があり、「集まりの中から抜き出す」という語源が派生して、現在の意味に繋がっています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・該当すると思われる箇所を抜粋しますので気になる方は修正してください。
(出典:久美沙織『小説 エマ 1』)
・時間の関係もあり、ある一部を抜粋したものである、とのことだった。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 29 薔薇の花かんむり』)
・抜粋で食いつきの良いのはストコフスキーの指揮したビクターのだろう。
(出典:野村胡堂『楽聖物語』)
・思いつきで記した日記の抜粋である。
(出典:森見登美彦『四畳半神話大系』)
・このころ一部の新聞は、榎津巌の家族が寄せた手記の抜粋を掲載していた。
(出典:佐木隆三『復讐するは我にあり』)
類語
・抄録(しょうろく)
意味:原文から必要な部分だけを書き抜くこと。抜き書き。(出典:デジタル大辞泉)
・抄出(しょうしゅつ)
意味:必要なところを抜き出して書くこと。また、そのもの。抜き書き。(出典:デジタル大辞泉)
・粒選り(つぶより)
意味:多くのものの中からすぐれたものを選び出すこと。また、選び出されたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・選り抜き(えりぬき)
意味:多くのものの中から選び出すこと。また、選び出されたもの。粒より。よりぬき。(出典:デジタル大辞泉)
・採納(さいのう)
意味:案などをとりあげて用いること。採用すること。とりいれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)