抑制
「衝動の抑制」などのように使う「抑制」という言葉。
「抑制」は、音読みで「よくせい」と読みます。
「抑制」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「抑制」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
抑制の意味
「抑制」には次の意味があります。
・ おさえとどめること。(出典:デジタル大辞泉)
感情や衝動を意識的に抑え、自分を制御することをいいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここからして男性の場合にはない困難や可能的抑制が生じてくるのである。
(出典:生松敬三訳『フロイト自伝』)
・しかしそれを表に出さないように、厳しく自分を管理し抑制しています。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・たとえそれを意図せずとも、そこには心理的な抑制が欠けるからである。
(出典:養老孟司『ヒトの見方』)
・無意識に行われる運動制御の主要な回路には抑制性結合が含まれている。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
・自分が主体になりそうな領域に関して話す時には、極度の抑制がかかる。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)』)
類語
・規制(きせい)
意味:規則に従って物事を制限すること。(出典:デジタル大辞泉)
・統制(とうせい)
意味:全体をまとめて支配すること。思いどおりに扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・規律(きりつ)
意味:人の行為の規準となるもの。法則。おきて。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・制御(せいぎょ)
意味:相手を押さえて自分の思うように動かすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・抑圧(よくあつ)
意味:抑制し圧迫すること。むりやりおさえつけること。(出典:デジタル大辞泉)