承服
「承服しかねる」などのように使う「承服」という言葉。
「承服」は、音読みで「しょうふく」と読みます。
「承服」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「承服」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
承服の意味
「承服」には次の意味があります。
・相手の言うことを承知してそれに従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「承服」をわかりやすく言うと「相手の主張や要求などを聞いて、納得してその通りに従うこと」という意味になります。
「承服しかねる」で「納得できず、従えない」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・快調で不安になるのもおかしな話だが、なにか承服できないものがある。
(出典:荻原規子『西の善き魔女外伝3 真昼の星迷走』)
・彼が口をきく時にはそれに承服し、彼が行動する時にはそれに力を合わせていた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・殴られたとき、もしそれを承服できないとして暴発したらどうなるか。
(出典:胡桃沢耕史『旅券のない旅』)
・はっきりいって、僕はこのことだけは素直に承服する気になれない。
(出典:渡辺淳一『シャトウ ルージュ』)
・黙ってしまったのは、源十郎の言葉に承服したからではなかった。
(出典:西村京太郎『無明剣、走る』)
類語
・了承(りょうしょう)
意味:事情をくんで納得すること。承知すること。(出典:デジタル大辞泉)
・了解(りょうかい)
意味:物事の内容や事情を理解して承認すること。了承。(出典:デジタル大辞泉)
・容認(ようにん)
意味:ゆるして認めること。認容。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・承諾(しょうだく)
意味:相手の申し入れや頼みを同意してひきうけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・領掌(りょうしょう)
意味:承諾すること。了承。(出典:デジタル大辞泉)