批准
「条約に批准する」などのように使う「批准」という言葉。
「批准」は、音読みで「ひじゅん」と読みます。
「批准」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「批准」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
批准の意味
「批准」には次の意味があります。
・全権委員が署名した条約に対する、当事国における最終的な確認・同意の手続き。日本では内閣が行うが、国会の承認を必要とする。(出典:デジタル大辞泉)
「批」は「是正を決める、承認する」、「准」は「ゆるす」という意味があります。
「批准」で「承認し、ゆるすこと」という意味になります。
国が条約を承認することを表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それともこの子は条約を批准していないのだろうか。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 14 暦物語』)
・だが、ジュピタリアンがこうした条約を批准しているわけではない。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース4』)
・そしてこの協定を批准しようとするもののように若い船長の手に自分の手を差し伸べた。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』)
・細菌兵器も含めての提案だが、日本とアメリカ、イギリスは批准しなかった。
(出典:星新一『あれこれ好奇心』)
・日本は調印批准しており、ソ連は条約を尊重すると宣言している。
(出典:御田重宝『シベリア抑留』)
類語
・締結(ていけつ)
意味:条約・協定・契約など を結ぶこと。(出典:デジタル大辞泉)
・調印(ちょういん)
意味:条約・協定などの内容が確定した とき、それに関係する当事国の代表者がその公文書に署名すること。(出典:デジタル大辞泉)
・承認(しょうにん)
意味:そのことが正当または事実で あると認めること。(出典:デジタル大辞泉)
・裁可(さいか)
意味: 判断して許可すること。(出典:デジタル大辞泉)
・公認(こうにん)
意味:国家・ 団体・政党などが正式に認めること。(出典:デジタル大辞泉)