手段
「手段を選ばない」などのように使う「手段」という言葉。
「手段」は、音読みで「しゅだん」と読みます。
「手段」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「手段」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
手段の意味
「手段」には次の意味があります。
・目的を実現するための具体的な方法。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「手段」の反対語は「目的」。
目的を達成するための具体的なやり方が「手段」であり、より全体的なやり方を意味するのが「方法」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・魅力を可能なかぎりその魅力のとおりに、人に伝える手段が写真です。
(出典:片岡義男『七月の水玉』)
・俺たちの主張を成就するためには手段を選んではいられなくなったんだ。
(出典:有島武郎『ドモ又の死』)
・そしてあらゆる手段を使って、一時間でも早く完了していただきたい。
(出典:海野十三『暗号数字』)
・その一方において平和的な外交手段による交渉論が支持されていた。
(出典:丘丘十郎『地球発狂事件』)
・花は実を結ぶ手段ではあるが、実は花を咲かすための手段ともとれる。
(出典:倉田百三『女性の諸問題』)
類語
・ツール
意味:道具としてのはたらきをするもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・流儀(りゅうぎ)
意味:技術・芸能などで、その人や流派に伝わっている手法・様式。(出典:デジタル大辞泉)
・技法(ぎほう)
意味:芸術やスポーツなどで、そのやり方、方法。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・スタイル
意味:美術・建築・音楽などについて、ある人、流派、時代などに特有な形式、様式。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・方式(ほうしき)
意味:ある一定のやり方。定まった形式・手続き。(出典:デジタル大辞泉)