扇動
「集団を扇動する」などのように使う「扇動」という言葉。
「扇動」は、音読みで「せんどう」と読みます。
「扇動」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「扇動」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
扇動の意味
「扇動」には次の意味があります。
・気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。（出典：デジタル大辞泉）
「扇動」をわかりやすく言うと「感情を揺さぶって人の行動を促すこと」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それを一部のマスコミや、いわゆる人権派の人々が扇動しているように見える。
（出典：斉藤茂太『「まさか」の人に起こる異常心理』）
・つまり、扇動宣伝は基本構造と関係がないものだからです。
（出典：ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』）
・扇動されて加わった者のうち、引取人のある者だけ釈放してやる。
（出典：星新一『城のなかの人』）
・王は、約束を守らないだけでなく、近隣の部族を反ローマに扇動した。
（出典：塩野七生『ローマ人の物語1』）
・イルダーナフのよく光る黒い目が扇動していると見られる男をとらえた。
（出典：冴木忍『カイルロッドの苦難 2 出会いは嵐の予感』）
類語
・アジテーション（agitation）
意味：強い調子の文章や演説などによって人々の気持ちをあおり、ある行動を起こすようにしむけること。扇動。アジ。（出典：デジタル大辞泉）
・煽情（せんじょう）
意味：感情、情欲をあおりたてること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・煽る（あおる）
意味：おだてたりして、相手がある行動をするように仕向ける。たきつける。扇動する。（出典：デジタル大辞泉）
・焚き付ける（たきつける）
意味：人をそそのかして何かをさせる。けしかける。（出典：デジタル大辞泉）
・動乱（どうらん）
意味：世の中が動揺し、乱れること。また、その乱れ。暴動などのさわぎ。（出典：デジタル大辞泉）
