扁平
「扁平な顔立ち」などのように使う「扁平」という言葉。
「扁平」は、音読みで「へんぺい」と読みます。
「扁平」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「扁平」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
扁平の意味
「扁平」には次の意味があります。
・凹凸が少なく、ひらべったいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「扁平」という言葉をわかりやすく言うと、「平ら」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それにもかかわらず、その扁平な音はまだ僕の頭の中でつづいていた。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・頭頂部は生きて動いているときよりも更に扁平に、更に謎めいて見えた。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・それで私の現実的な記憶がこんな風に扁平で他人事ひとごとのように感じられるのだ。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
・日にやけた扁平な顔は、まん中を金槌で叩きこんだような感じであった。
(出典:松本清張『迷走地図(上)』)
・幅も長さも二メートルを軽く上回る扁平な大塊は、さながら石の衝立だ。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)
類語
・平坦(へいたん)
意味:土地などが平らなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・のっぺり
意味:平らで変化のないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・水平(すいへい)
意味:静かな水面のように平らなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平面(へいめん)
意味:平らな表面。また、表面が平らであること。(出典:デジタル大辞泉)
・坦坦(たんたん)
意味:地形や道路などのたいらなさま。(出典:デジタル大辞泉)