所轄
「所轄署の刑事」などのように使う「所轄」という言葉。
「所轄」は、音読みで「しょかつ」と読みます。
「所轄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「所轄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
所轄の意味
「所轄」には次の意味があります。
・管轄すること。また、その範囲。所管。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「所轄」をわかりやすくいうと、権力や権限をもって管理したり担当したりするという意味になります。
公共の機関や団体(省庁や都道府県の役所、等々)が担当する範囲や場所などもあらわすこともある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・設置された本部の場所も、所轄によってまちまちだ。
(出典:新津きよみ『招待客』)
・東京の所轄やうちの事務所まで電話してきてるんだぜ。
(出典:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』)
・いい加減にしないと所轄から本部に連絡入れてあんた担当外して貰うそ!
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・だがここまでの事件であれば、所轄警察が捜査対象とすべき事件であった。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 虚無回廊』)
・他の警察署の管内で捜査するときは、所轄署に挨拶をするのが筋である。
(出典:森村誠一『ホーム アウェイ』)
類語
・管轄(かんかつ)
意味:権限をもって支配すること。また、その支配の及ぶ範囲。(出典:デジタル大辞泉)
・管掌(かんしょう)
意味:自分の管轄の職務として責任をもって取り扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・管理(かんり)
意味:管轄、処理すること。とりしきること。とりしまり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・所掌(しょしょう)
意味:法令によって、ある事務が特定の機関の職務に属するものと定められていること。(出典:デジタル大辞泉)
・司る(つかさどる)
意味:職務・任務として取り扱う。役目としてそのことに当たる(出典:デジタル大辞泉)