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所用とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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所用

「所用のため、外出する」などのように使う「所用」という言葉。

「所用」は、音読みで「しょよう」と読みます。

「所用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「所用」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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所用の意味

「所用」には次の二つの意味があります。

1 用いること。用いるもの。
2 用事。用件。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

所用の意味①「用いること」

「所用」の一つ目の意味は「用いること」です。

現代では、あまり使われない意味ですが、
何かを実行するために、資材や人材を使うことを指します。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・予にも軍用にたくわえた米銭がある。これをもって施行の所用とすべきだ。
(出典:滝沢馬琴 『里見八犬伝 巻4』)

・見返しには「桃源廬」という長方形の朱印も捺存するが、あるいはこれまた勝の所用印であるかもしれない。
(出典:林望 『書薮巡歴』)

・で、毎年一ト月半ほど、夫婦二人で暮すのに、所用の物資を事前に二回、車で運ぶ始末になった。
(出典:山田風太郎 『死言状』)

・とある大名が所用したとされる和製南蛮胴具足がある。

所用する設備資材のチェックをする。

所用の意味②「用事」

「所用」の二つ目の意味は「用事」です。

用事の内容は、説明しないんです。不在や欠席の理由に使ったりします。
少しお堅い感じになりますから、ビジネスシーンで、社外の人に向かって使うのが多いです。
丁寧になるけど、尊敬語ではありません。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・たしか姪にご所用でしたな。
(出典:シェイクスピア 『三神勲 十二夜』)

・新潮社へ所用があって赴き、そのあと〝婦人画報〟編集長U氏に四ツ谷でお会いして原稿を手渡す。
(出典:阿刀田高 『まじめ半分』)

・昔、空也上人が、申すべき所用があって、一条大臣殿のもとに参上したところ、蔵人所に案内された。
(出典:宮元啓一 『日本奇僧伝』)

・ロンドンで所用を済ませ、竹鶴一行はスコットランドへ北上、各地の蒸溜所を巡った。
(出典:川又一英 『ヒゲのウヰスキー誕生す』)

・伊沢総督は台湾物産紹介会のため、後藤和佐治検察官長も所用のため、いずれも内地へ出張中だった。
(出典:星新一 『人民は弱し 官吏は強し』)

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