戦禍
「戦禍を逃れる」などのように使う「戦禍」という言葉。
「戦禍」は、音読みで「せんか」と読みます。
「戦禍」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「戦禍」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
戦禍の意味
「戦禍」には次の意味があります。
・戦争による被害 。(出典: デジタル大辞泉)
「禍」の字には「わざわい」という意味があります。
「戦禍」で「戦いによる災い」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・戦禍は急速に拡大し、地球規模の統合防疫軍が結成された。
(出典: 桜坂洋『All You Need Is Kill』)
・戦禍により、いたましい被害を全身にうけたが、奇蹟的に回復した。
(出典: 池田弥三郎『手紙のたのしみ』)
・戦禍で亡くなった人に紛れてしまえば変死者のひとりくらい判らない。
(出典: 京極夏彦『狂骨の夢』)
・子供らは家族と共に逃げて、戦禍を避けた。
(出典: 海音寺潮五郎『史談と史論(上)』)
・人の心が被っている陰鬱な被害のほかに直接の戦禍を目撃したのはこれがはじめてのことである。
(出典: 壇一雄『リツ子 その愛・その死』)
類語
・有事 (ゆうじ)
意味: 戦争や事変など、非常の事態が起こること。 (出典: デジタル大辞泉)
・非常時 (ひじょうじ)
意味: 非常の事態が起こった時。 (出典: デジタル大辞泉)
・戦塵 (せんじん)
意味: 戦場に立つちりやほこり。 (出典: 精選版 日本国語大辞典)
・戦乱 (せんらん)
意味: 戦争のために世の中が乱れること。 (出典: デジタル大辞泉)
・兵乱 (へいらん)
意味: 戦争で世が乱れること。 (出典: デジタル大辞泉)