我流
「我流のやり方」などのように使う「我流」という言葉。
「我流」は、音読みで「がりゅう」と読みます。
「我流」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「我流」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
我流の意味
「我流」には次の意味があります。
・正統のやり方でなく、自分勝手なやり方。(出典:デジタル大辞泉)
「我流」という言葉を分かりやすく言うと、「誰かに習うのではない、自分のやり方」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ロシヤ革命も、我流で読んだドストエフスキーも関係していたかも知れない。
(出典:中野重治『室生犀星』)
・しかし私はこの我流に相当の自信を有つてゐる。
(出典:河上肇『閑人詩話』)
・たいていの連中が途中でウンザリしてしまって、我流でお茶を濁してしまうわけだ。
(出典:正岡容『寄席』)
・自分で苦労をするのが一番だからって、ろくな指導もないまま勝手に我流でやっていたら、やっぱり伸びないでしょ。
(出典:阿刀田高『空想列車(下)』)
・又西行は当時の権威に対し別に異は立てなかつたが窮屈な和歌を我流に解放した人である。
(出典:平野万里『晶子鑑賞』)
類語
・私流(わたくしりゅう)
意味:私と自称する人の自分の流儀。自分の方法。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自己流(じこりゅう)
意味:他から教えられたのでない、自分だけの独特のやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・無手勝流(むてかつりゅう)
意味:自分勝手なやり方。自己流。(出典:デジタル大辞泉)
・自流(じりゅう)
意味:自分だけの特有のやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・独自(どくじ)
意味:他とは関係なく自分ひとりであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)