成金
「あの人は土地成金だ」などのように使う「成金」という言葉。
「成金」は、訓読みで「なりきん」と読みます。
「成金」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「成金」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
成金の意味
「成金」には次の意味があります。
・急に金持ちになること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
将棋の駒で、持ち駒の金が敵陣に入ると王将のような働きになる、という将棋のさし方でもありますが、一般的には何かがきっかけで大きく資産を築いた人のことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は、戦前の私の家が軍需成金であったことを恥とするようなことはない。
(出典:山口瞳『酒呑みの自己弁護』)
・成金趣味の過剰な装飾を見たような顔だったが、無理もないと上条も思う。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第11巻』)
・寡婦さんと成金と、どちらも新生活の翹望者たる点において同じである。
(出典:薄田泣菫『茶話』)
・すべての人々が急に成金になったような表情をしていた。
(出典:マックス・エールリッヒ『巨眼』)
・当時はそれこそ絵に描いたような成金の暮しぶりをしていた。
(出典:大塚公子『57人の死刑囚』)
類語
・金持ち(かねもち)
意味:金銭や財宝を多く所有していること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・富豪(ふごう)
意味:莫大な財産を持っている人。(出典:デジタル大辞泉)
・大尽(だいじん)
意味:遊里で多くの金を使って豪遊する客。(出典:デジタル大辞泉)
・財閥(ざいばつ)
意味:財界に勢力のある大資本家、大企業家の一族一門。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・分限(ぶんげん)
意味:財力のあること。金のあること。また、そのような人。(出典:精選版 日本国語大辞典)