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憂いとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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憂い

「憂い」は「愁い」とも書きます。

読み方はどちらも「うれい」と読みますが、「憂い」は「うい」とも読みます。

あまり聞かず、使わない言葉ですが「憂い」とはどのような意味なのでしょうか。

この記事では「憂い」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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憂いの意味

「憂い」には次のような意味があります。

悪い状態になることを予想し心配すること。不安。 
心中にいだくもの悲しい思い。憂愁。
災い。難儀。 (出典:大辞林)

それぞれの意味と使い方については下記の通りです。

憂いの意味①「悪い状態になることを予想し心配すること。不安」

憂いの一つ目の意味は「悪い状態になることを予想し心配すること」です。

「憂い」には「不安」と同じ意味があり、「不安を抱く」と「憂いを抱く」は同じ意味になります。

使い方・例文

・彼はほとんど憂いに沈んでいるかのように、右手を見ながら歩いていた。 いても立ってもいられぬような不安を感じて、心臓の鼓動は高まっていた。
(出典:ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(上)』)

・十代二十代と、ひとは年を重ねて、世に生きる悩みや憂いを深めてゆく。
(出典:田中澄江『新・花の百名山』)


・私の憂いは、佐藤聖という人間を見くびった行為の上に成り立っていた。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 08 いとしき歳月(後編)』)

・兄は僕がいるので、母の為に後顧の憂いがなく、浪人生活を続けていた。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)

・日本人でないなどと言われる憂いを持って日を送るほど怖ろしいことはない。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)

憂いの意味②「心中にいだくもの悲しい思い。憂愁。」

憂いの2つ目の意味は「心中にいだくもの悲しい思い」や「憂愁」です。

二つ目の意味では気分が晴れず沈むことを指します。

使い方・例文

・何事もなかったような、憂いに満ちた表情を、白い指が引きたてていた。
(出典:菊地秀行『妖戦地帯2 淫囚篇』)

・ジャスミンは答えなかったが、その顔には微かに憂いがあるようだった。
(出典:茅田砂胡『スカーレット・ウィザード 第01巻』)

憂いの意味③「災い。難儀。」

憂いの3つ目の意味は「災い」や「難義」です。

3つ目の意味では災難や難しいことを指します。

使い方・例文

憂いを共にしている一団ながらも、その中から急に寛いだ笑いが立った。
(出典:横光利一『旅愁』)

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