慣習
「古い慣習」などのように使う「慣習」という言葉。
「慣習」は、音読みで「かんしゅう」と読みます。
「慣習」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「慣習」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
慣習の意味
「慣習」には次の意味があります。
・ある社会で古くから受け継がれてきている生活上のならわし。しきたり。(出典:デジタル大辞泉)
ある社会で、一般的に認められている伝統的な行動様式を言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただこれまでの慣習では、大王の子供は宮の外で育てられねばならない。
(出典:黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(下)』)
・大切な客が来たときは、右のようにするのがこの地の慣習である。
(出典:バットゥータ/前嶋信次訳『三大陸周遊記』)
・でも、古い慣習の残っている環境で育ったのは間違いないでしょう。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 第6巻 ~栞子さんと巡るさだめ~』)
・歴史的慣習上の境界が彼の主張する線に近かったと考えられる事実はある。
(出典:五味川純平『ノモンハン(下)』)
類語
・習慣(しゅうかん)
意味:その国やその地方の人々のあいだで、普通に行われる物事のやり方。社会的なしきたり。ならわし。(出典:デジタル大辞泉)
・俗習(ぞくしゅう)
意味:世間一般の習慣。世俗のならわし。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・習わし(ならわし)
意味:しきたり。習慣。風習。(出典:デジタル大辞泉)
・風習(ふうしゅう)
意味:その土地や国に伝わる生活や行事などの習わし。風俗習慣。しきたり。(出典:デジタル大辞泉)
・仕来り(しきたり)
意味:昔からの習慣。ならわし。慣例。(出典:デジタル大辞泉)