慣用句
会話や文章にアクセントやユーモアを加えてくれる「慣用句」。
「かんようく」と読みます。
日本語にはたくさんの「慣用句」があるので、意味を理解しておきたいものです。
この記事では「慣用句」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながらわかりやすく解説していきます。
慣用句の意味
慣用句には次の意味があります。
・二つ以上の語が、つねに結び付いて用いられ、全体である特定の意味を表すようになった表現。「李下(りか)に冠を正さず」「光陰矢のごとし」といった諺(ことわざ)や格言をはじめとして、「油を絞る」「手を下す」といった単なる慣用的な言い回しまでを含む。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
慣用句を分かりやすく言うと「二つ以上の言葉がひとまとまりとなり、使い続けているうちに習慣となって定着した言葉がある特別な意味を表すようになったもの」という意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・こういう慣用句のズレを、コンピュータは、翻訳できるようになるのか? 答えは、否だった。(出典:米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』)
・天下の豪傑が大島くんだりで用いた慣用句としては似つかわしくないな。(出典:坂口安吾『安吾の新日本地理』)
・後ろ髪を引かれるとか馬の骨とか、どこの国にも似たような慣用句があるもんだ。(出典:喬林知『今日からマ王 第01巻 今日からマのつく自由業!』)
・単語も慣用句も出ているし、基礎語彙二〇〇〇語と、やや難しい二五〇〇語にグループ分けがしてある。(出典:稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』)
・そうした言葉は、最近、慣用句、あるいは部隊指揮官の好みでもない限り用いられなくなっていた。(出典:佐藤大輔『皇国の守護者1 反逆の戦場』)