態様
「障害の態様」などのように使う「態様」という言葉。
「態様」は、音読みで「たいよう」と読みます。
「態様」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「態様」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
態様の意味
「態様」には次の意味があります。
・物事のありさま。状態。ようす。(出典:デジタル大辞泉)
「態様」という言葉は上記の通り、物事の状態を示す言葉ですが、不動産業界での「取引態様」や製造業での「使用態様」などの専門用語として用いられる場合も多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・バランタイン課長は、米国の対日態度として次の四つの態様を指摘した。
(出典:児島襄『開戦前夜』)
・これらはいずれも、犯行の態様を示す証拠として、決定的に貴重なものだ。
(出典:朔立木『死亡推定時刻』)
・意識のさまざまな態様における差はごくわずかであり、それに形を与える感覚はきわめて小さい。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『ティーターン』)
・同説では阿賀野川の汚染態様と矛盾し、説明のつかない点がある。
(出典:高杉良『生命燃ゆ』)
・ソ連軍と日本軍の停戦の態様は、各部隊によって全部異なると言ってよい。
(出典:御田重宝『シベリア抑留』)
類語
・様態(ようたい)
意味:物のありかたや行為のありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・様相(ようそう)
意味:ありさま。すがた。(出典:デジタル大辞泉)
・光景(こうけい)
意味:ある場面の具体的なありさま。情景。(出典:デジタル大辞泉)
・動向(どうこう)
意味:個人・社会などが、現在および将来において、動いていく方向や傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・状態(じょうたい)
意味:人や物事の、ある時点でのありさま。(出典:デジタル大辞泉)