感興
「感興を覚える」などのように使う「感興」という言葉。
「感興」は、音読みで「かんきょう」と読みます。
「感興」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感興」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
感興の意味
「感興」には次の意味があります。
・何かを見たり聞いたりして興味がわくこと。また、その興味。(出典:デジタル大辞泉)
「感興」をわかりやすく言うと「物事に興味を持つこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、現在の彼の感興を惹くものは、美しい指の他にはないのだった
(出典:佐左木俊郎『指と指環』)
・しかし彼女の発言は老婦人に何の感興ももたらさなかったようだった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・この感興をいなさない用意もまた、作家としては肝要なことと考えます。
(出典:上村松園『虹と感興』)
・しかるにデュウゼのは四五度以上同じ物を見ると感興が薄らいでしまう。
(出典:和辻哲郎『エレオノラ・デュウゼ』)
・製作家が感興に満ちていなければ、作品に光の出る理由がない。
(出典:小川未明『若き姿の文芸』)
類語
・関心(かんしん)
意味:ある物事に特に心を引かれ、注意を向けること。(出典:デジタル大辞泉)
・感銘(かんめい)
意味:忘れられないほど深く感じること。(出典:デジタル大辞泉)
・好奇(こうき)
意味:珍しいことや未知のことなどに興味をもつ心。(出典:デジタル大辞泉)
・興味津々(きょうみしんしん)
意味:興味があとからあとからわいて尽きないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・着目(ちゃくもく)
意味:めを向けて関心をもつこと。(出典:Wiktionary日本語版)