感服
「感服した」などで使われる「感服」という言葉。
「かんぷく」と読みます。
雰囲気で意味を理解しているだけで、説明しようとすると難しいという人も多いのではないでしょうか?
この記事では「感服」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
感服の意味
「感服」には次の意味があります。
・深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「彼女の練習量と技術には感服した」などのように使います。
これは「彼女の練習量とその技術にとても感心した、尊敬した」という意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・私は軍人の妻君というものはみんなこんなものかと思って感服しました。
(出典:夏目漱石『こころ』)
・だから老婦人の意志の強さにはいつも感服しないわけにはいかなかった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK1』)
・ 私は軍人の細君というものはみんなこんなものかと思って感服しました。
(出典:夏目漱石『こゝろ』)
・やっぱり細かいところで一人一人のちがいはあるものと感服いたします。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・年は十七、この年でこの腕を感服するより、この腕でこの年が恐ろしい。
(出典:山田風太郎『忍法陽炎抄』)
・確かに現代最高の拳術家の一人でしたから、私は感服しきっていたんです。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国迷路殺人事件』)