感化
「友人に感化される」などのように使う「感化」という言葉。
「感化」は、音読みで「かんか」と読みます。
「感化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感化」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
感化の意味
「感化」には次の意味があります。
・影響を与えて考えや情緒を、変化させること。(出典:大辞林 第三版)
「感化」とは、人の性質を変えるような影響を与えることや受けることを意味します。
「感化」は、人の性質が良い方向に変わるときと、悪い方向に変わるときの両方に使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・文学への興味はこのころの父の感化によって芽生めばえたといってもよい。
(出典:アンデルセン/矢崎源九郎訳『絵のない絵本』)
・そして、この危険な感化を受けさせないようにしようと決心しました。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語 04』)
・近角先生はその時代の一部の青年に大きな感化を与えられたようであった。
(出典:三木清『読書遍歴』)
・だがこれはたぶん年齢の関係であろうが、私はなんの感化もうけなかった。
(出典:魯迅『阿Q正伝』)
・お友達の感化というものは怖ろしいものだと、かねて聞かされていました。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
類語
・教化(きょうか)
意味:教え導き、よい方向に向かわせること。(出典:大辞林 第三版)
・徳化(とっか)
意味:徳に感化されてよくなること。(出典:大辞林 第三版)
・化する(かする)
意味:影響を受けて変わる。(出典:大辞林 第三版)
・同化(どうか)
意味:異なる性質・態度・思想などが、感化されて同じになること。(出典:デジタル大辞泉)
・染まる(そまる)
意味:影響を受けて、その傾向をもつ。(出典:大辞林 第三版)