愛玩
「愛玩動物」などのように使う「愛玩」という言葉。
「愛玩」は、音読みで「あいがん」と読みます。
「愛玩」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愛玩」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
愛玩の意味
「愛玩」には次の意味があります。
・大切にし、かわいがること。多く、小さな動物についていう。また、いつくしみ楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)
「玩」は「もてあそぶ」や「大切にする」を意味する漢字です。
「愛玩」は人間に対しては使わず、主に小動物やおもちゃなどに対して使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・世間一般の少年少女にも努めて人形を愛玩させる習慣を作らせたいと思っています。
(出典:岡本綺堂『綺堂むかし語り』)
・愛玩物としての美しさではなく、機能美がそこにあった。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 凍える機械』)
・犬は特別なる小型愛玩犬あいがんけんを除いてはほとんど戸外で飼かわれている。
(出典:井上ひさし『ドン松五郎の生活』)
・片岡君は人生最後の酒を酌む為めに愛玩の逸品を使ったのである。
(出典:佐々木邦『一年の計』)
・お前は小鳥を鳥カゴへ入れて愛玩しているそうだが、小鳥の身になってみるがよい。
(出典:坂口安吾『明日は天気になれ』)
類語
・愛護(あいご)
意味:この上もなく、たいせつにしてまもること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・慈しむ(いつくしむ)
意味:目下の者や弱い者に愛情を注ぐ。(出典:デジタル大辞泉)
・愛おしむ(いとおしむ)
意味:かわいく思って大事にする。かわいがる。(出典:デジタル大辞泉)
・愛好(あいこう)
意味:物事を愛し好むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・撫育(ぶいく)
意味:常に気を配り、大切にそだてること。(出典:精選版 日本国語大辞典)