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巫女とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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巫女

「巫女として奉仕する」などのように使う「巫女」という言葉。

「巫女」は、音読みで「みこ」と読みます。

「巫女」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「巫女」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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巫女の意味

「巫女」には次の意味があります。

神子とも書く。神に奉仕する女性の総称。本来は、神社において憑坐 (よりまし) として神託を伝えるのを務めとし、このため清浄な女性であることが条件とされ、未婚の女性を任命し、結婚とともに退職させるのが決りであった。現在では、その職能は縮小され、神楽舞や湯立神事などの儀式に奉仕するのが務めとなっている。一方、これらの神社に奉仕するものとは別に、諸方を旅して暮す歩き巫女と呼ばれる存在もあった。地方によってイチコ、イタコ、梓巫女などさまざまな呼称がある。彼女らは口寄せ、卜占などを行いながら村々を回って生活したが、のちには、その語る神歌や神句は遊芸化し、彼女らも本来の性格を失って、多くの者が絵解比丘尼 (→絵解き ) や遊女に化した。 (→シャーマン ) (出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

古代は神に仕えたシャーマンの系統の女性です。邪馬台国の卑弥呼なども、太古の巫女であったと言われています。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・この阿国と云ふ少女は出雲の国の或る神社に勤めてゐた巫女であります。
(出典:岸田国士『日本演劇の特質』)

・想像していたとおり、クーマイの巫女はまったく人間の女ではなかった。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書2』)

・つまり一番長く隠れて居つた女が島の最高の巫女なのであります。
(出典:折口信夫『古代生活に見えた恋愛』)

・神社の巫女さんが緊急で連絡を取り合うなんて、聞いたことありません。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 2 魔王来臨』)

巫女を頼んで、これから気をつけますという約束で許されたということである。
(出典:柳田国男『遠野物語 付・遠野物語拾遺』)

類語

霊媒れいばい
意味:死者の霊と現世の人との媒介をするとされている人。18世紀中葉、西欧におこった近代心霊主義で用いられるようになった。同様なことばに「サイキック」psychic、「敏感者」sensitiveなどがある。ただし、これらは死者の霊との交流という意味はかならずしも含まず、超常的能力の所有者という意味で用いられる。わが国の沖縄の「ゆた」「のろ」、東北地方の「いたこ」なども死者の霊のことばを伝えるといわれ、巫女(みこ)や巫(かんなぎ)、シャーマニズムでのシャーマンなどは神の意志を伝えるとされている。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

イタコ
意味:東北地方の津軽、南部にみられる、おもに盲目の巫女。アイヌ語のイタク (語る) という動詞から発生した語との説もある。神寄せやホトケ (死者の霊) の口寄せをするのが特徴で、2~3年にわたる修行中に師匠格のイタコからその経文や占いなどを習得する。入巫式では,神憑り (憑霊) 状態になれれば一人前とされる。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

市子いちこ
意味:巫女 (みこ) の別称。 東北では「いたこ」という。(出典:旺文社日本史事典 三訂版)

易者えきしゃ
意味:算木、卜筮(ぼくぜい)などを使う占いを専門の業とする者。易は算木や卜筮を用い、陰陽の二元によって自然現象、家族関係、方位などを案ずるもので、古代中国の『易経』に発し、周代に大成されたので一般に周易といわれている。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

陰陽師おんみょうじ
意味:飛鳥時代以降の日本で設けられた官職の一つ。中国を起源とする陰陽五行思想に基づいて陰陽道があり、それを活用して律令規定を維持・運営するために「陰陽師」という専門職があった。後には政治の領域にとどまらず、占術や呪術、祭祀(さいし)をつかさどるようになった。(出典:知恵蔵)

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