愚者
「愚者の夢」などのように使う「愚者」という言葉。
「愚者」は、音読みで「ぐしゃ」と読みます。
「愚者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愚者」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愚者の意味
「愚者」には次の意味があります。
・愚かな人。ばかもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
漢字の通り「愚かで馬鹿な者」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分のことがわからぬくらいの、そこまでの愚者ではないぞ。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三』)
・世間ではこの男のことを愚者だといって笑ったのです。
(出典:佐々木喜善『東奥異聞』)
・善をなさんとする愚者は、犯罪をたくらむ賢者よりも一般に危険だって。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 2 地球人捕虜収容所』)
・やはり月面都市を連合させて政権を作るなどとは愚者の夢だったに違いない。
(出典:高橋昌也『ガンダム・センチネル』)
・やつらは自分達の戦意が高いということにすら気づかぬ愚者の集まりだが。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 4-5121小隊-熊本城決戦』)
類語
・愚か者(おろかもの)
意味:おろかな人間。愚者(ぐしゃ)。(出典:デジタル大辞泉)
・愚人(ぐにん)
意味:おろかな人。思慮の足りない人。ぐじん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愚物(ぐぶつ)
意味:おろかもの。ばかもの。愚者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・鈍才(どんさい)
意味:頭のはたらきがにぶいこと。愚鈍な才能。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空け者(うつけもの)
意味:愚か者。ぼんやり者。(出典:デジタル大辞泉)