惨殺
「容疑者により惨殺された」などのように使う「惨殺」という言葉。
「惨殺」は、音読みで「ざんさつ」と読みます。
「惨殺」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「惨殺」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
惨殺の意味
「惨殺」には次の意味があります。
・むごたらしい方法で殺すこと。（出典：デジタル大辞泉）
「惨殺」の「惨（ざん）」は「惨（さん）」の慣用音です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・したがって、私が惨殺された作家の家に行くのはこれが初めてだった。
（出典：パトリシア・コーンウェル『証拠死体』）
・そして火たき穴が惨殺された次の犠牲者の体をいまかいまかと待っていた。
（出典：エディングス『マロリオン物語3 マーゴスの王』）
・そして障子ひとえの家の中には、一人の女が惨殺されて横たわっている。
（出典：江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編1 本格推理I』）
・一匹の猩々が獰猛な力をもつて二人の婦人を惨殺してしまつたのだ。
（出典：坂口安吾『霓博士の廃頽』）
・昨夜村境で発見した惨殺死体は、面の皮を剥がれているので何者か判らぬ。
（出典：岡本綺堂『飛騨の怪談』）
類語
・虐殺（ぎゃくさつ）
意味：むごたらしい方法で殺すこと。（出典：デジタル大辞泉）
・殺戮（さつりく）
意味：むごたらしく多くの人を殺すこと。（出典：デジタル大辞泉）
・皆殺し（みなごろし）
意味：ひとり残らず殺すこと。鏖殺。（出典：デジタル大辞泉）
・なぶり殺し（なぶりごろし）
意味：もてあそび苦しめながら殺すこと。（出典：デジタル大辞泉）
・殺傷（さっしょう）
意味：殺すことと傷つけること。殺したり、傷つけたりすること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
