悶々
「悶々として過ごす」などのように使う「悶々」という言葉。
「悶々」は、音読みで「もんもん」と読みます。
「悶々」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悶々」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悶々の意味
「悶々」には次の意味があります。
・悩み苦しむさま。(出典:デジタル大辞泉)
本来の意味から少し離れ、性的な欲求不満を表す言葉として使われる場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・床の中で悶々としているが、又しても電気をつけて、違棚の皿を眺める。
(出典:小林秀雄『モオツァルト・無常という事』)
・ついさっきまで少女の死体のことが頭から離れず悶々としていた。
(出典:塚本晋也『悪夢探偵』)
・王弁は寝室で、今度は違う意味で悶々としなければならなくなったものである。
(出典:仁木英之『薄妃の恋 僕僕先生』)
・こういう悶々とする夜こそ、勇気を出してああいう所へ行ってみるのもテかもしれない。
(出典:原田宗典『東京困惑日記』)
・どうしてよいかわからずに、悶々として一日じゅう毛布をかぶってじっとしている。
(出典:阿佐田哲也『ばいにんぶるーす』)
類語
・ムラムラ
意味:抑えがたい感情や思いがわき起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気重(きおも)
意味:気分がふさいで、積極的に何かをする気にならないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・もやもや
意味:心にわだかまりがあって、さっぱりしないさま。もやくや。(出典:デジタル大辞泉)
・欲求不満(よっきゅうふまん)
意味:何らかの原因によって欲求の満足を妨げられている状態、またはそれによって気がいらだち緊張が高まった状態。フラストレーション。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・鬱々(うつうつ)
意味:心の中に不安や心配があって思い沈むさま。(出典:デジタル大辞泉)